リベンジポルノを受けたとき

恋愛や婚姻関係が破綻した後、インターネットで秘匿したい個人情報を一方的に流され、「どうすればよかったのか?」と悩む人を多く見かけます。

いわゆるリベンジポルノによって社会的地位や人間関係が破綻する場合も数多くありますので、本日はその場合の心構えについてご説明します。

恋愛材料すべてが脅迫材料に

つい先日(2017年7月21日)、中堅IT企業の元役員で、業界で大変著名な方が不倫相手から重篤な個人情報を暴露されてしまうという事件が発生しました。

元役員は妻もいる男性です。若い女性と不倫関係に陥ったあと、妻と別れてほしいと願う相手と別れようとして失敗し、不倫相手から交際中の交際中の動画や写真を次々にネットに掲載され、脅迫を受けるという事態に陥ったのでした。

この女性は、元役員の男性が自分と不倫したにも関わらずに警察に自分をストーカーだと言って突き出したことがゆるせない、堕胎もさせられたのだと述べ、自分の行動を正統化。その後、元役員側が、交際相手の発表した内容は概ね事実だと自分のブログに告白してようやく事態は収束を迎えました。

ただ同時に、女性側から「妻を殺害する」「自殺する」などと脅迫を受けていたことも述べられており、決して女性側が一方的な被害者では無かったことも明らかになりました。

そもそも妻子ある男性と不倫関係になった女性が、一方的な被害者であるわけではないのですが。

個人が組織と同様の力を持った

インターネットの普及は、個人がマスコミや行政、大企業のような巨大組織をも相手に情報発信して戦える時代となりましたが、同時に、反社会的な個人にとっても、徒党を組まずにヤクザ組織と同程度の情報発信力を得た時代になりました。

桶川ストーカー殺人事件では、女子大生一人の名誉を毀損するために10人以上が動いたとされてます。しかし今ではホームページや動画投稿、SNSを効果的に駆使して、全世界を相手に個人の名誉を徹底的に毀損出来るようになったのです。

このような時代、モラルに反する恋愛をするリスクは計り知れません。

ですから、そのような恋愛をそもそもしなければいいのですが、人間が本能や感情によって支配される生き物である以上、衝動的な恋愛へと走ってしまい後悔するハメになる人々はこれからも続々と現れるのでしょう。

それに、インモラルな恋愛でなくとも、相手が反社会的な人物であった場合、恋愛終了後に脅迫を受ける可能性もあります。

では、そのような場面に出くわした時に、どうすればよかったのでしょうか? 上記中堅IT企業役員の場合に即して考えていきましょう。

覚悟を決める

まず、脅迫に屈しない覚悟を決めることが何よりも大切でしょう。

と申しますのも、こうした脅迫に恐怖して相手の要求を飲めば、一生たかられる可能性があるからです。

「数年経てば相手もあきらめてくれる」

とかすかな希望を持ったあなたは甘い。相手からすれば打ち出の小槌や自由になるATMを手に入れたようなものですから、決して手放そうとはしません。脅迫は死ぬまで続くと思った方がいいでしょう。

たとえば上記の中堅IT企業の元役員はどうすればよかったのでしょうか。

まずは、全世界に自分の個人情報が撒き散らされることを覚悟することです。なぜなら、相手が公に加害行為を行った時点で、貴方を批判する人が当然現れますが、同時に貴方を守ろうとする人々も数多く現れるからです。

世の中は捨てたものではありません。苦しんでいる人を守ろうとする人は必ず現れるのであって、脅迫者との閉ざされた空間にいては、応援を期待することができないのです。

だから、批判する人がついて回ることを覚悟してください。同時に、声を上げずにあなたを応援する人も多くいることを信じてください。

何を守るかを決める

自分の名誉だとか、社会的地位を捨てても良い、とまず覚悟を決めた後、では何を守れば良いのか、順番をつけていくことが大切です。

すべてを得ようとするものはすべてを失う、という格言もあります。

順番を決めることで、どのような行動を取れば良いのか迅速に判断できますし、何を捨てれば良いのかを決めることもできます。たとえば上記の元役員の場合ならば、

  • 自分自身や妻の身の安全
  • 自分の仕事、資産
  • 夫婦という絆
  • 自分の社会的地位

といった順番が考えられます。何よりも身の安全が大切ですし、自分の身を守れば再起することも可能でしょう。仕事やお金があれば夫婦生活もやり直すことが可能でしょう。

その上で、失われそうになった社会的地位も守るべきところは守るべきです。

仲間と共に戦え

そのためにも、一人で戦おうとすることは無謀です。

まずは奥様と話し合い、態勢を固めることです。もしも別れるならば別れるでもいい、しかし貴女を守ることも必要だ、今後貴女を傷つけないためにも相手と対峙することが必要だと奥様に伝えた上で、しばらくの間でもいいから、夫婦連携して戦えないか、相談をしてみてください。

その上で、法廷で決着することを目指します。

そのためにも、弁護士を含めた専門家チームに早期に相談をするべきでしょう。一人で戦おうとすると、ドツボにはまります。疲れた頭ではまともな判断が出来ません。

そこで弁護士への相談ですが、お金がなくて相談できないという場合でも、ローンで支払うことが可能な場合もあります。弁護士が無理でも、行政書士ならば、非常に安い値段で相談することが可能です。たとえお金がなくとも、専門家に相談をしなければなりません。

相手の支配欲に飲み込まれるな

反社会的な人物は、何よりもクローズドな関係を好みます。今の日本社会は弱者保護の仕組みが整えられています。その中では、弱者をいたぶることがとても難しいので、クローズドな関係の中で解決することを好むのです。それを止めなければなりません。

相手は、弁護士を通すな、自分と直接会ってくれと要求するでしょう。しかし、その要求にのってはなりません。

また、「謝ってくれればそれでいいんだ」とも言うでしょう。

しかし、それは自分が優位に立ちたいという意思が背後に隠れています。謝らせた上で、支配被支配関係を確定したいというのが相手の要求です。相手を平伏させ、マウンティングすることが目的です。

弱みを見せれば踏み込まれます。

謝るべき点があれば、最小限を見極めて謝ることは必要ですが、安易に言いくるめられてはダメなので、専門家に相談しながら、謝りつつ、自分の立場を守る必要があるでしょう。

堂々と行動すること

罪人だからといってあらゆる責めを受け、全てを甘受しなければならないとまで考える必要はありません。日本は罪刑法定主義の国であり罪に応じて罰を受ければいい話。不倫はパートナーを苦しめますが、補償を受けるべきは上記の役員の場合は奥様一人でありましょう。

まとめますと、脅迫を受けた時点で、相手をヤクザと同じだと思って覚悟を決め、社会的地位が毀損すること、それでも守るべきところを守るべきところを守ると決意。仲間を集めて戦いつつ、安易な妥協をしない、といったところでしょう。

罪に対する罰には、道徳的なものであっても限度があります。それを超えて責め立てる相手に臆することはありません。堂々と戦いましょう。

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